子ども同士が「同じおうち」の中の兄弟のように、お互いを身近な存在と感じるようです。自分より小さい子には自分の気持ちをコントロールして、とても優
しく関わることができます。泣いている子がいると、誰かがとんできて顔をのぞき込み背中をさすりながら、おだやかな声で「どうしたと?」「・・・したかっ たと?」と日頃大人にしてもらったようにしています。
遊びもよりおもしろくなります。年齢に関係なく、走るのが速いことを認め合ったり、小さい子が大きい子に得意の紙ヒコーキづくりを教えることもありま
す。また鬼ごっこの仲間入りをしたいために、小さくても自分の気持ちをコントロールしながら、ルールを守って参加している姿に感心させられます。ごっこ遊 びの中ではじょうずに役割分担して、それぞれの役になりきり、どんどん遊びが発展していくので見ているだけで楽しくなります。
「同じおうち」の年長さんみたいになりたいとあこがれ、4歳児さんや3歳児さんたちが自分たちで縄とびや登り棒に挑戦しています。絵の具で絵の色付けを
しているのを隣から手も出さずじっと見つめている子もいました。そうやって身近な年長さんへのあこがれの気持ちや、やりたい気持ちがふくらんでいくので しょう。